北海道二股ラジウム温泉は、希な石灰湯華を湧出する温泉で、米国のイエローストーン国立公園に存在するマンモス温泉群と世界中でも2ヶ所のみと言われています。この石灰質の沈殿物が放射性元素ラジウムを含むことは、1920年脇水博士により発見されて以来、1980年には北海道衛星研究所が源泉の主要化学成分分析やラドン濃度の測定調査を行い学会に発表するなど、それ自身の持つユニークな化学特性によって、古くから地球上化学者の興味をひき、数多くの学術調査が進められてきました。
温泉ラジウム鉱石が堆積して形成された石灰華ドームは1965年6月北海道の天然記念物に指定され保護されている他、1982年には一般家庭用入浴剤として厚生省より効果効能が認められ、薬事法による医薬部外品として認可され現在も市販されています。1998年に行った調査では日本国内では希な天然ラジウムを含有する温泉は128ヶ所前後ある事が確認されているのが全体の96%にあたる122ヵ所はラジウム泉と認定できる放射線量レベルに達しておらずラジウム泉(注:1)と"公称”する4ヵ所のうち、確認できたのは「北海道二股ラジウム温泉」だけでした。 |